極上問題2

極上問題1~5
極上問題2
$$ \begin{aligned} &\text{次の方程式を解け。}\\[6pt] &(x^2-59)(x^4-11x^2-45)=60^2-11・60-45\\[6pt] \end{aligned} $$
解答
$$ \begin{aligned} &x^2=t\\ &\text{とおくと、与式は}\\[6pt] &\qquad(t-59)(t^2-11t-45)=60^2-11・60-45\quad\cdots①\\[6pt] &\text{t=60とすると①の左辺は }60^2-11・60-45\text{ となり、}\\[6pt] &\text{右辺と一致するのでt=60は①の解の一つであることがわかる。}\\[6pt] \\[6pt] &\text{次に①を展開して整理する。}\\[6pt] &\qquad t^3-11t^2-45t-59t^2+649t+2655=3600-660-45\\[6pt] &\qquad t^3-70t^2+604t-240=0\quad\cdots②\\[6pt] \\[6pt] &\text{②はt=60を解に持つので、②は以下のように因数分解できる。}\\[6pt] &\qquad (t-60)(t^2-10t+4)=0\quad\cdots③\\[6pt] &\qquad t=60\text{ または }t^2-10t+4=0\\[6pt] \\[6pt] &t^2-10t+4=0{ を解くと、 }\\[6pt] &\qquad t=\frac{-(-5)±\sqrt{(-5)^2-1・4}}{1}=5±\sqrt{21}\\[6pt] \\[6pt] &\text{よって③の解は、}\\[6pt] &\qquad t=60, 5±\sqrt{21}\\[6pt] &\text{つまり、}\\[6pt] &\qquad x^2=60, 5±\sqrt{21}\\[6pt] \\[6pt] &\text{これより、}\\[6pt] &\qquad x=±\sqrt{60}, ±\sqrt{5+\sqrt{21}}, ±\sqrt{5-\sqrt{21}}\\[6pt] &\qquad x=±2\sqrt{15}, ±\sqrt{5+\sqrt{21}}, ±\sqrt{5-\sqrt{21}}\quad\cdots④\\[6pt] \\[6pt] &\text{今、}\\[6pt] &\qquad \sqrt{5+\sqrt{21}}=\sqrt{\frac{10+2\sqrt{21}}{2}}=\frac{\sqrt{10+2\sqrt{21}}}{\sqrt{2}}\\[6pt] &\qquad  =\frac{\sqrt{(7+3)+2\sqrt{7・3}}}{\sqrt{2}}=\frac{\sqrt{7}+\sqrt{3}}{\sqrt{2}}=\frac{\sqrt{14}+\sqrt{6}}{2}\\[6pt] \\[6pt] &\text{同様に、}\\[6pt] &\qquad \sqrt{5-\sqrt{21}}=\frac{\sqrt{14}-\sqrt{6}}{2}\\[6pt] \\[6pt] &\text{よって求める解は、}\\[6pt] &\qquad x=±2\sqrt{15}, ±\frac{\sqrt{14}+\sqrt{6}}{2}, ±\frac{\sqrt{14}-\sqrt{6}}{2}\\[6pt] \\[6pt] \end{aligned} $$

この問題も極上問題1と同様、オリジナル問題です。懸賞問題として使用しました。

もちろん「解けたと思わせて実は不正解という問題を作る」という理念のもと作成しています。

式を展開したときに少し大きな数字が出てくるところはちょっと美しくないですが、2つの罠を仕掛けるためには仕方ありませんでした。

まず1つめの罠ですが、①の両辺を工夫し、①が $t=60$ を解に持つということに気づいてもらいやすくするようにしたことです。

$t=60$ を見つけたことで気分を高揚させ、①は $t=60$ しか解を持たないと思わせるようにしむけました。

もちろん、この罠に引っかかる人はそれほど多くはないとは思いましたが、確実に最初のふるいにかけることはできたはずです。

ところで、この罠に引っかかることなく、いきなり式を展開した人もいるでしょう。

しかしながら展開して得られた式を因数分解するのは困難を極めると思うので、いきなり展開した人は1つの解も求めることはできなかったでしょう。

話をもとに戻しますが、 $t=60$ を解に持つことが分かった人は③の因数分解まで進み、④を出すのは容易だったと思います。

そしてこの④に2つめの罠を仕掛けました。

それは二重根号です。二重根号ってはずそうとしない人が多いんですよ。

案の定、ほとんどの人が④を正解と思い込んでいました。

もちろん二重根号は必ずはずせるわけではありませんが、はずせるかどうかの確認を絶対にしましょう。